米国臨床留学日記: 腹部移植外科

2018年から米国中西部に臨床留学中。留学日記を中心に、関心のある医療トピック(移植外科、癌、肥満外科、予防医学) 趣味の筋トレ、ダイエット、書評、 中心に情報発信していくブログです。

アメリカ生活徒然日記:徒然英会話

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勤務開始まであと3日

土日は回診に同行してオーダリング、指示だし、(ていうかそれ以前に英会話)を見て聞いて覚えてます。

 

先日書いたCerner(電子カルテ)の使い勝手ですが、最初はとても項目の数が多くてなんじゃこりゃ状態でしたが、実際使う項目は5-6項目ぐらいというのがわかってきて、少しわかってきました。

 

良いところもあって、このCerner、webからもアクセスできるので、家や外出先でも電子カルテを見ることができます。家で病棟からコールを受けた時に遠隔でデータや画像を見ながら指示を出せるのは良いところ。電話で何言ってるかわからなければ、病棟に顔を出すことになるのですが。

 

あとは働く環境的として、インディアナ大学には麻酔科に日本人の指導医の先生とレジデントの先生がいらっしゃるので(これは本当に心強かった…)、精神的にも少し楽かもしれません。数日ぶりでも日本語で会話するのはなんとなく心が楽になりますね。

 

こちらのフェローは病棟仕事は患者のマネジメントと夜間のコール・急患対応がメイン。手技的には中心静脈カテ、動脈ラインの留置、抜去。挿管などは呼ばれるようです。移植前後の患者さんは投与する薬剤の種類が多かったり、経口摂取できなかったりで点滴ルートが複数必要となります。これもなるべくCRBSIを減らすため、フェローの負担を減らすために院内にいる専属のPICCチームに依頼することが多いようです。

 

8時のラウンドでPICCの依頼を出したら10~11時頃にはもうPICCチームが来てPICC留置してくれていました。(今日は土曜日だというのに)ここまで早いと自分でやる必要なないなーと思っちゃいますね。それ以外にも呼吸器のフィッテイングや抜管の準備などもRespiratory therapistにオーダーですし、移植したグラフトの血流をみる超音波検査もオーダーです。ほとんどオーダー仕事だけで、手技的な仕事はあまりなく(病棟では)、患者のマネジメントと手術に集中できるのかもしれません。ドレーンの位置調整ですらRadiology、Hepatologyの部署へのオーダーでした。

 

これはこれで伝える情報量が増えて面倒だなと思う反面、病棟の処置系の仕事にとられる時間があきらかに少ないので、医師の時間を確保するという点では良いシステムなのかもしれません。

 

 

さて、今日も回診行ってきます。

 

 

 

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