外科医の日常ブログ:臨床留学:移植外科:USMLE:まとめ

日本生まれ日本育ちの外科医です。 移植外科医として2018年からアメリカ中西部に臨床留学中。 初期研修、後期研修、大学院は日本で経験しています。 USMLE、留学日記を中心に、関心のある医療トピック(移植外科、肥満外科、予防医学) 趣味の筋トレ、ダイエット、書評、アプリ紹介など 中心に情報発信していくブログです。

移植外科臨床フェローになるまで

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(応募編)

移植外科の臨床フェローはアメリカ移植外科学会(ASTS)、NRMPのサイトを通してフェローを募集しているプログラムを探すところから始まります。プログラムによって募集人数は異なりますが、一つのプログラムにつき毎年1-3人のフェローを採用しています。ASTSの認定を受けるためには1人にフェローにつき肝移植−件、腎移植−件というように制限があり、この症例数を満たさないとASTSの認定を受けることができません。

 

(ASTSのwebsite)

http://asts.org/education/fellowship-resources/opportunities#.WvkeARaRWEc

(NRMPのwebsite)

http://www.nrmp.org/

 

(応募書類)

各プログラムによって提出書類は若干異なりますが、大体、CV、PS、推薦状3通、ECFMG certificate、USMLE transcriptのPDFをメールに添付して応募しました。

 

私の場合、3月の中旬からプログラムを探しつつ推薦状の用意をし、3月の末に各プログラムに応募書類をメールで送りました。

 

その時点でフェローの募集があった全てのプログラム(30箇所程度)に送りましたが、返事が来たのが10箇所、その内面接のオファーがあったのが5箇所とかなり厳しい結果でした。また、応募に関してメールを送るだけの病院もあれば、Mayoclinicのように独自のサイトから手続きが必要なプログラムもあり、申請には時間がかかります。理想は1-2月の間に応募するプログラムを調べ、必要な書類を調べておくと良いと思います。

 

(面接旅行編)

5箇所いただいた面接のオファーですが、1箇所ずつ渡米していては時間とお金がかかってしまいます。それぞれのプログラムと交渉し1週間で2箇所ずつ、面接旅行の日程を組みました。どのプログラムも面接は4月から5月にかけて行うようです。

 

私の場合、5箇所中3箇所は実際に現地に赴いて面接を行い、2箇所はskype面接となりました。

 

現地に赴く必要のないskype面接は便利なのですが、実際に現地で対面の面接をする場合と比べ、スタッフの人柄や現在のフェローの満足度、実際の研修内容(どのくらい執刀できるかというフェローの本音)、など得られる情報の質が全然違うので、日程が許すのならば是非現地まで足を運んで面接に臨むことをお勧めします。

 

(面接が終わった後のマナー&マッチング)

対面での面接でも、Skypeの面接でも、面接が終わったら、できればその日のうちに面接のお礼と、改めてそのプログラムで研修したいという旨の手紙を面接官とプログラムディレクターに送ります。古風な先生ほどこういった形のアプローチを大事にするようです。名刺交換などで連絡先を教えて頂いた先生にはお礼のメールを送りましょう。

 

マッチングは、NRMPに自分が面接を受けたプログラムとその順位を登録し、Match dayを待ちます。既にフェローをされている先生によると、見込みのあるプログラムからはメールのやり取りがあったり、何位で登録するかの確認をされたりするものだと教えて頂きました。が、私の場合は面接した5箇所、どこからもそんな電話どころかメールも来ず、これはまさかアンマッチか?とMatch dayまで非常に不安な毎日を送っていました。

 

最終的にskype面接を受けたプログラムから幸運にもオファーを頂き、一年後の8月からの臨床フェローのポジションを得ることができました。

 

 

※移植外科フェローとしてマッチするには?

米国の移植外科フェローに入り込むのは、通常のマッチングで外科のcategorical residentになるよりは容易だと思います。それでも米国に移植外科フェローとして入り込み、スタッフのポジションをゲットするのは至難の業です。しかし、海を渡って自分の腕でそのポジションをゲットしている先生も、少ないながらいらっしゃるのも事実。その先生方がこれは大事だよ、と話されていたことをまとめてみました。

 

⑴手術の腕

⑵論文

⑶英語力

⑷諦めないこと

⑸可能ならば、一般外科のレジデンシーを行うこと

+αで自分がこれからフェローとして渡米してポジションをゲットするために重要と考えていることは↓

(6)運

(7)英語力

(8)安定した経済基盤

 

です。詳細は別のエントリーでまとめて書きたいと思います。

 

(面接編)

フェロー面接の実際

 

⑴ Pittsburgh University

移植外科の世界では誰もが知っている名門大学。最近は肝移植の症例数が減少しており、フェローも比較的時間の余裕がありそうでした。外科医、移植内科医、コーディネーターの方と一堂に会して集団面接を行い、その後、移植外科スタッフの先生方1人1人と1対1の面接 を行いました。ランチは現在のフェローと一緒で、色々と話を聞くことができます。

 

(2)Miami University

プログラム全体の説明が1時間ほど。その後はそれぞれの応募者が各スタッフ外科医の下を回って対面の面接を行います。「運良く」全てのスタッフの先生と面接できれば最高ですが、手術や休暇と重なって会えない場合もあります。ランチは現在のフェローと一緒で、色々と話を聞くことができます。個人的に、フェローの先生たちの疲労度が一番強かったかなと感じました(たまたまかな?)。

 

(3)Henry-Ford Hospital

病院近くのフォード系列のホテルに前泊させていただき、面接に臨めました。プログラム全体の説明の後、スタッフ外科医と1対1の面接を行いました。フェローの教育について、部長の先生がとても熱心の語っていたのが印象的でした。

 

(4)Indiana University Medical Center

Skype面接でした。

 

(5)NYU-Langone Medical center

Skype面接でした。

 

 

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